北欧旅行記 2
第21日目 レーロース−トロンドハイム

朝ご飯を食べた後、チェックアウトして、荷物をホテルに預けた。

まず、教会に行く。なんと入場料を取られたが、内部の説明もあって、おもしろかった。内装はちょっと改装しすぎのような感じがした。

その後、街の中をまたうろうろして、午後一時に街中ツアーに参加した。あちこち、ガイドさんのうしろについて歩く。

この街はノルウェーで一番かわいい町と言われているそうだ。確かに、街の家家はいろんな色でペイントされているし、小ぢんまりした雰囲気がとてもいい。

でも冬はすご〜く寒いらしい。今までの最低記録が−50℃というからびっくりである。内陸だからなあ…

その後、荷物を受け取って、駅に行く。列車はすでに入っていて、すぐに乗ることが出来た。

今日の宿はトロンドハイム空港のそばの町、スチョルダル(と読むのか?!)。クーポン利用である。

駅からホテルまでは割と距離があって、受付のお姉さんに聞くと、空港までもタクシーしかないそうで、トロンドハイムの街中に宿を取ったほうがよかったかなあ…と後悔した。

夕飯はホテルの向かいのカフェで簡単にすませた。

 

第22日目 トロンドハイム−トロムソ−ホーニクスヴァーグ

今日は大移動の日である。朝6時に起きて、朝ご飯を食べてチェックアウト。空港まではタクシーでNK57だった。とほほ…

今日はまずトロムソまで飛んで、乗り換える。最終目的地はホーニクスヴァーグである。

トロムソ−ホーニクスヴァーグは直行便かと思っていたら、なんと2箇所も途中で着陸した。上がったり、降りたりで本当に疲れた。一日に4回も離陸したのは、さすがの私も初めてだ…

ホーニクスヴァーグの空港から街まではタクシーしかない。フランス人と日本人と3人でタクシーをシェアした(ひとりNK25になった。)。

今日のホテルはパリの北欧専門旅行会社で予約した(めちゃ高!)。ホーニクスヴァーグの港のすぐそばにあって、かなり高級そうだ。

ところがぎっちょん!!チェックインのためにカウンターに行くと、予約の日にちが一日間違っていた!どうしよう!と思っていると、受け付けのおねえちゃんは、「問題ないわよ。今日は部屋も空いているし、こっちでなんとかするから!」といってくれて、結局、追加料金などは全く払わずにすんだ。ありがとう!!!うるうる(涙)。

さて、ノールカップであるが、残念ながら天気がよくない。昼間は雨も少し降るくらいのおも〜い曇り空だ。どうするか?!

この時期、すでに白夜は終わっている。でも当然まだ太陽が沈んでいる時間は短いわけで、できれば、沈んですぐに出てくる太陽が見たかった。でもこの天気じゃなあ…

日程的に、もう一日ならここに滞在することも可能だけれど、明日も天気がいいという保証はなにもない。というわけで、この日の夜、ノ−ルカップに行くことにした。

一緒になった日本人のKくんとお昼を近くのカフェで食べた。Kくんはロフォーテン諸島でくじらを見てきたのだそうだ。

夜9時にバスでノ−ルカップへ。ノ−ルカップまでの景色は絶景!月面には行ったことがないけど、こんな感じでは?!と思うような風景だった。岩がごつごつしている丘の斜面に、トナカイが放牧されている。草はちょぼちょぼしか生えていない。まわりを囲むフィヨルドの切り立った崖が印象的だった。

ノ−ルカップホールは入場料NK175(痛い!)。ビデオを見せるシアターやら、みやげ物売り場やらレストランやら、一大アミューズメントパークである。

肝心の太陽は悪天にもかかわらず、すこ〜し顔を出した。ともかく、夜中の11時にこれだけ明るいのは、やはり不思議な感じ。

ノ−ルカップの碑。ちなみに碑のすぐ下に立っているのは私。

12:15のバスでホーニクスヴァーグに戻る。途中、トナカイが道にでてきて、バスが止められた。

さすがに疲れた。

 

第23日目 ホーニクスヴァーグ

予定では、ハンマーフェストにでも出ようと思っていたが、夕べ遅かったし、今までの疲れも出ているので、結局もう一日ホーニクスヴァーグに滞在することにした。

ホテルの部屋は思ったよりも空いているらしく、簡単に延泊ができた。しかも、パリで予約したよりも、はる〜かに安い値段で…

今日は一日なにもしない。街をぶらぶらして、ちょっと街のまわりの山に歩きに行った。

ホーニクスヴァーグの街を裏山から…

夕飯は昨日一緒にノ−ルカップに行った日本人女性、Iさんと港近くのレストランで夕飯を一緒に食べた。Iさんは明日朝一番の船でボードーにいくそうだ。

 

第24日目 ホーニクスヴァーグ−アルタ

さて、出発である。今日はバスでアルタまで行く。バスはかなりくねくね道を走る。揺られているうちに眠くなって寝てしまった。

アルタにはほぼ定刻に着いた。たしかに、フィヨルドの湾に沿って、びよ〜んと長い街だ。

今日のホテルはパリから自分で電話して予約した。こんなところで、泊まるところがないのはさすがの私もいやだ。

ホテルはバスのターミナルのすぐそばだった。確かに値段相応のいいホテルだった(NK790)。そばにショッピングセンターもあるので便利そう。

この日はまわりを探検するだけで終わった。

夕飯は横のショッピングセンターのカフェで肉団子の料理を食べた。なかなかおいしかった。

 

第25日目 アルタ

朝ご飯を食べて、バスで街の反対のはずれの博物館に出かける。天気は今日も曇りで、今にも降りだしそう…

バスから見えた遠くの山は、夕べ雪が降ったらしく冠雪していた(おいおい!)。

博物館の前でバスを降りる。いよいよアルタの岩面画だ。天気がましなうちに!と思って、まず岩面画を見に行く。

海岸沿いの草地に岩絵が散らばっていて、遊歩道を歩いて順番に見た。あたりは草花も咲いていて、散策にはとてもいい場所だ(天気がいまいちだけど…)。

ここの岩絵はスウェーデンのタヌムのものよりも古いので、絵もよりプリミティブな感じがした。モチーフはやはり狩りのようすや、動物、舟が多い。白熊のような動物の絵もあった。

一通り見た後、博物館の展示を見て、絵葉書を買った。

アルタ博物館の入り口の世界遺産マーク。

天気のせいか、かなり涼しい。気をつけないと風邪をひきそうだ。

バスでホテルに戻る。夜は今日もショッピングセンターのカフェで食べた。

 

第26日目 アルタ−トロムソ

朝6時に起きた。チェックアウトして、タクシーで空港へ。アルタ−トロムソ間は一応MDが飛んでいる。飛行機はそこそこいっぱいだった。

トロムソについて、バスで市内へ。ホテルはバス停のすぐ前だった。今日のホテルもクーポン利用だ。

朝早かったが、すぐに部屋に入れて、しかも、朝ご飯食べてもいいよ!と受付のおねえさんが言ってくれた。ラッキー!しかも、かなり内容の充実したビュッフェだった。

ゆっくりとご飯を食べた後、バスでトロムソ博物館へ行った。なんと日本人の団体さんも来ていた。

サーメ人の展示のところを見ていると、日本人の女の人にあった。聞けば、東京のノルウェー大使館に勤めているのだそうで、いろいろ話をして、夕飯を一緒に食べる約束をした。

この後、市内に戻って、北極圏博物館へ行った。この日はずっと雨で、街歩きをする気にもならなかった。かなり気温も低い。

ホテルにもどって、ゆっくりした後、Nさんと待ち合わせて、夕飯に出かけた。トロムソのめ抜きどおりのちょっとしゃれたレストランで魚料理を食べた。

その後、カフェでコーヒーを飲みながらいろいろ話をして、9時くらいにホテルにもどった。

 

第27日目 トロムソ−ナルヴィク−キルナ

今日はバスと鉄道を乗り継いで、ふたたびスウェーデンに入る。ナルヴィク行きのバスはくねくねとフィヨルド沿いに走る。このくねくね道はなかなか疲れる。

ナルヴィク駅でバスを降りて、列車を待つ。ナルヴィク−キルナの鉄道は、なんでこんなところに鉄道?!という感じの場所を走っている。当然!キルナの鉄鉱石の搬出用に決まっているのだけれど…

このあたりは、「ヨーロッパ最後の自然」と呼ばれる。確かに大自然!である。

キルナのホテルは昨日、アルタの旅行会社でホテルリストをもらって、自分で電話して予約した(SK550)。

駅から10分くらい歩いたが、すぐにわかった。問題はインフォメーションが日曜日ですでにしまっていたこと。サーメ人のキャンプへのツアーはまだやっているんだろうか?!(ガイドブックによっては、8月初めまでと書いてあった。)

インフォメーションで、またまた日本人に会う(しかも3人!)。いろいろ旅行情報を交換して、10時ごろにホテルにもどった。

 

第28日目 キルナ

朝起きて、がっかり。また天気が悪い。インフォメーションでサーメ人キャンプツアーを聞いてみると、まだ遂行してはいるが、2人以上からだと言われた。今日の申し込みはまだ私一人。

ここまで来たのだから、どうしてもキャンプが見たい。というわけで、明日まで待ってみることにした。

今日は昨日会った日本人のご夫婦と一緒にキルナ鉱山へのツアーに参加した。もう一人の日本人のひとが、昨日行ってかなりおもしろかったので、ぜひ!といわれていたので楽しみだった。

たしかに、鉱山ツアーはおもしろかった。すご〜いハイテクの鉱山なのだ。鉱脈がすごく変な形をしていて、自然が作るものは本当に不思議!

キルナ鉱山ツアー。手前はガイドさん。

午後はサーメ博物館に行った。小さいけれど、アットホームな博物館だ。

夕飯はまた簡単にサンドイッチですませた。明日は天気がよくなりますように!

 

第29日目 キルナ

朝起きてがっくり。昨日よりもひどい雨である。こんな日にキャンプツアーに行くひとはいないだろう…

インフォメーションに行ってみると、案の定、だれも申し込んでいなかった。でも明日はすでに申込者がいるという。しかたがない!もう一日ここに滞在することにした。

ホテルにもどって、延泊を頼むと、簡単にOKだった。

この日はキルナの町の中をあちこち見に行った。カルマル博物館や教会(改修中で中には入れず。)、市庁舎など、割と見所があった。

夜は街中のレストランで、トナカイの煮込みを食べた。甘いジャムをつけて、マッシュポテトとあえて食べるとなかなかおいしい。でもちょっと脂っこいなあ…

キルナ鉱山遠景。掘るときに車が通る道のせいで、山が段段になっている。

 

第30日目 キルナ−ルーレオ

朝起きると、少しましな天気だった。ツアーのあと、夕方の列車でルーレオに出るつもりなので、ホテルをチェックアウトして、荷物を預かってもらう。

午前中は郵便を出したり、ごそごそして、12時すぎにツアーの集合場所に行った。

ツアーは計8人の参加者で、またまた日本人が入っていた。ツアーのガイドさんは背の低いサーメ人のおにいちゃんだった。友人のオーストラリア人に似ているので、どうも変な感じがする。

車で30分くらい走った川岸にサーメキャンプがあった。まわりは大きな木が生えた森ではないけれど、大自然〜!という感じの場所だ。これがサーメ人地域か?!

まず、テントのなかで、お昼ご飯を作ってくれる。お昼ご飯といっても、トナカイの肉を焼いて、ピタパンにはさんでジャムをぬって食べるという簡単なものだ。でもおいしい!

テントは煙が抜けていくように、天辺が開いている。なかは思ったよりも広くて、10畳くらいはありそう。

その後、トナカイを見に行って、博物館と教会を見学した。

教会はなんと天井に丸い穴が画いてあって、その中に空も画かれている。???と思っていると、ガイドさんが説明してくれた。最初、教会ができたとき、サーメの人々はだれも入ろうとしなかったらしい。なぜなら、テントには天辺に穴があるけれど、教会にはなかったから…というわけで、天井に穴と空が画き足されたそうだ。

今は夏なので、サーメの人々はトナカイとともに、蚊の少ない山の上に行っていて、冬にこのあたりに下りてくるそうだ。今のトナカイ放牧に欠かせないものは、ケータイとスノーモービルだとか…?!時代も変わったものだ。

このあと、キルナの町まで送ってくれた。なかなか楽しいツアーだった。なによりも、サーメの人々がトナカイとともに生きる、そのライフスタイルとそれを包み込む大自然がすばらしかった。

ホテルで荷物を受け取って、駅へ。列車は20分くらい遅れたけれど、無事ルーレオについた。

ホテルは駅のすぐそばだった。ここのホテルはベルゲンで購入したスカンプラスホテルパスを利用して、電話で予約をした。

かなりきれいで立派なホテルだった。半額は安い!(SK460)

 

第31日目 ルーレオ

朝ご飯を食べて、まず街中のインフォメーションへ行って情報を仕入れる。ガンメルシュタードにはルーレオ市内からバスで行くらしい。

10:10のバスで出かけたが、このバスはガンメルシュタードの街の中までは行かないバスだった。しかたがないので、街の入り口で降りて歩いた。

ガンメルシュタードは、教会とそのまわりに巡礼者用の宿泊コテージがずらりとならぶ独特な町並み。極地方にはそうそう教会がない。だから信者は泊りがけでこの教会に来たのだ。

インフォメーションに行くと、11:00にツアーがあったので参加した。なんと私ひとりだったが…

コテージは小さく見えるが、内部はそれほど小さくない。1部屋が6畳間くらいで、1戸につき2部屋である。

コテージは現在普通の民家として使われている。でもここに住んでいる人々は昔のきまりをいまでも守って居住しているそうだ(たとえば、ちゃんと教会に通うこと!など。)。

教会の内部は石作りでなかなか感じがいい。しかも暖房が入っていた!でもちょうど、お葬式があって、長居出来なかった。

午後過ぎまで街中をあちこち歩き回って、バスでルーレオにもどった。 

夕飯はホテルで魚のタイ風というのを食べた。どこがタイ風?!という感じだったが…

 

第32日目 ルーレオ−ロバニエミ

今日はふたたびスウェーデンを出て、フィンランドに入る。バスと列車の旅である。

まずバスでハッパランダまで行って、乗り換える。その後ケミまで行って、列車に乗る。今日の目的地はかのロバニエミである。

一応、バスも列車もほぼ定刻で、夕方ロバニエミに着いた。一日の移動で疲れたのか、列車の中で寝てしまっていた。

駅からバスで街の中心まで行く。まずインフォメーションで情報を仕入れる。

ホテルはキルナで暇だったので、ガイドブックを見て、適当に電話で予約をしておいた。インフォメーションから近いホテルだった。ただ、ガイドブックに載っていた名前ではなくなっていたが…

夜はホテルのレストランでイギリス人の団体さんに囲まれて食べた。トナカイの煮込みは、基本的にはスウェーデンのものと変わらなかった。

 

第33日目 ロバニエミ

いろいろインフォメーションで情報収集したあと、バスでサンタ村に出かけた。天気は悪くないのだけれど、寒い!

サンタ村はひとこと!行くんじゃなかった!なんとサンタの写真をとるのに、お金がいる!なにがサンタだか?!腹が立ってしまった。

さっさと街にもどって、部屋で洗濯してこの日は終わった。

夜は試しにフィンランドのマクドナルド。どこで食べても同じ味変なことで感心してしまった。

 

第34日目 ロバニエミ

こんなことならば、サンタ村なんかに行かないで、ほかだけ見て、さっさと次に行ってしまえばよかった!と後悔しながら…

今日はアークティクム。これはめちゃくちゃよかった。特に北極地方の少数民族の展示はすごくよくまとまっていておもしろい。ゆっくり見たので、なんと5時間もアークティクムですごしてしまった。

夜はホテルのレストランが休みだったので、向かいのファミレス。ハニーチキンというのを頼んだら、鶏肉を焼いたものに、カレーがかかっていた!よくわからんメニューだったが、ともかく食べた。サラダバーがデフォルトで付いていたので、ここぞとばかりに野菜をいっぱい食べた。

 

第35日目 ロバニエミ−ユヴァスキラ

朝早い列車だったので、駅までタクシーで行った。1等はがらがら。でも、ケータイで大声でお話中!の親父がいて、うっさかった。それでも、朝早かったので寝てしまった。

2時すぎにユバスキラに着いた。ホテルは昨日まで泊まっていたホテルのチェーン店があるというので、それを予約してもらっていた。

駅から歩いて、5分くらいのところだった。となりに大きな酒屋がある!

ホテルは何の変哲もないホテルだけれど、サウナがある!さすがフィンランド!

予約の時に値段の確認をしなかったら、なんと1泊FM510!ぶっとびである!

北欧は夏休みが6、7月中で8月15日もすぎると、すでにすっかり秋である。というわけで、ホテルの夏料金も8/15日で終わってしまうのだ。だからというわけではないが、ユバスキラのホテルは高かった…

荷物を置いて、インフォメーションへ行って、明日のバスの時刻などを調べる。

夕飯はホテルのレストラン。なんと夕べのファミレスと同じチェーンだった。メニューも全く同じ。つまりこのホテルチェーンに泊まる限り、このメニューということか?!(爆)

この日はガーリックチキンにしてみた。サラダはやはりデフォルトだった…

 

第36日目 ぺタヤヴェシ日帰り

バスで約1時間。ぺタヤベシは小さな町だった。ここまで来ると、ほとんど英語が通じない。教会と言ってもわかってくれないので、ガイドブックに載っていたフィンランド語を試す。「キルコ!」と言うと、ちゃんと通じた。運転手さんがあっちと言う方向に歩く。

確かに教会があったが…なんか違うぞ!すごく新しいのだ。

しかたがないので、その辺を歩いている人にガイドブックの写真を見せる。すると、あっちとまた違う方向を指差す。

しかたがないので、そっちに歩いていく。1Kmくらいも歩いたか?!それらしい教会が見えてきた。まわりは湖がちらばる、すご〜く感じのいいところだった。

ぺタヤベシの教会は…なんと閉まっている。

世界遺産の看板の下に、「8月16日以降はガイドに直接連絡をとってくれ!」と電話番号が書かれていた。

しかたがないので、町まで戻る。電話する。でない!留守である。またまた、しかたがないので、留守電にメッセージを入れる。

午後まで待ってみることにする。だめなら、明日出直しか?!

またまた歩いて、教会まで戻る。1時間くらい経ったころ、人が来た!どうやらガイドさんらしい!?しかも、日本人の女の人も来た。

彼女は昨日も来たのだけれど、やはりガイドさんと連絡がつかなくて、今日また出直してきたそうだ。

というわけで、無事に教会の内部も見ることが出来た。教会内部は、装飾の彫刻がすごくかわいい!ちょっと笑ってしまうようなおちゃめな彫刻だった。

教会の建て方も独特で、屋根はうろこ状に木の板をしいて作られている。なんとも、牧歌的な教会だった。

2時過ぎのバスでユバスキラにもどって、町はずれのアールト博物館に行った。

建築には、あまり興味がなかったが、旅行中いろいろな建物を見ていると、それなりに面白さを感じてきていた(ご存知のように、アールトはフィンランドを代表する建築家である。)。

アールト博物館には建築学科の学生さんがたくさん見学に来ていた。

結局、この日の夜もホテルのレストランで食べた。

 

第37日目 ユヴァスキラ−コウボラ

電車でコウボラへ。コウボラも、同じチェーンのホテルを予約しておいた(FM500)。毎度のごとく、駅前のホテルだった。

荷物を置いて、インフォメーションへ行く。明日はヴェルラにいくつもりだったが、どうやっていくか?など、情報がさっぱりなかったので、なにがなんでも情報収集!である。

ヴェルラに行くには、公共交通機関では無理のようだった。博物館前まで行くバスはなんと1本しかなく、しかも16:00に出て、17:10に着く!おいおい!それでは博物館は閉まっているぞ!

というわけで、ついに!レンタカーを利用することにした。某A社の事務所の場所を聞いて、予約に行った。一番小さい車種で1日FM545。高いのお…

この日はこのあと、街中を散策しておわった。

夜はホテルの斜め前のハンバーガー屋ですませた。たまには違うものが食べたい…

 

第38日目 ヴェルラ日帰り

久々の車の運転である。一番小さい車種!といったのに、割と大きい。まあ、いいか…

レンタカーの受け付けのおにいさんは、私が運転するのが心配なのか?!車のところまでついてきて、あれやこれやと説明してくれる。あのね!私は19で免許とって、も10年以上運転してんだから!

ともかく、出発。夕べ、地図で確認しておいた道を順調に走って、あっという間にヴェルラに着いた。

まわりは潅木の林が続く。そんな中に湖が散らばる。フィンランドのこういう景色は本当に心休まる。

さてさてヴェルラの板紙工場である。10:00のガイドツアーに間に合ったので、それに参加する。なんとまたまた私ひとり。ガイドのおねえさんとマンツーマンである。

工場内は基本的に1964年7月18日に閉鎖されたときのままの状態で保存されている。信じられないくらい保存状態がいい。今にも従業員さんたちが出勤してきて、機械が音を立てて動き出しそうな感じがした。

ツアーのあと、建物のまわりやヴェルラの村を写真をとりながら歩いた。

クオボラの町に戻ると、まだ昼過ぎだったので、町のはずれの美術館に行ってみた。内容は現代画が中心だったのでいまいちだったが、建物がとても面白いつくりだった。

夜は…こりもせず、ホテルのレストラン。メニューも覚えてしまった?!

 

第39日目 コウボラ−ヘルシンキ

9時のインターシティーでヘルシンキへ。駅のインフォメーションでホテルを紹介してもらう。

駅から10分くらいのところにあるホテル。ぼろいけど、都市にしては安いので許す(FM350)。

荷物を置いて、毎度のごとくインフォメーションへ行く。スオメリンナへの行き方など、いろいろ情報を仕入れる。ついでに、ヴァイキングラインの事務所を見つけて、トゥルクからストックホルムへの船の予約をした。

そのあと、大聖堂とウスペンスキー寺院を見に行った。

ヘルシンキ大聖堂。

ヘルシンキカードを買ったので、ヘルシンキではまたまた博物館+美術館三昧である。夕方、ヘルシンキカードの特典の市内ツアーに参加した。

テンペリアウキオ教会やシベリウス公園にも行った。自分で行くのは面倒かな?と思っていたので、ラッキー!

デパートの食品売り場で夕飯を買い込む。ホテルに戻る道を間違えて迷ってしまった。

 

第40日目 ヘルシンキ

港から船に乗って、スオメリンナ要塞へ行った。船は島の手前側についたので、島の真中のインフォメーションまで歩く。

10:30のツアーはかなりひとがいた。ドライデッキや総督の家など、説明を受けながら見学した。その後、博物館を見学して、島のはずれのトウチカなどは自分で見に行った。

帰りも同じ船でヘルシンキに戻った。

夕飯は今日もデパートの食品売り場。旅行も今日で3分の2が終わった。

シベリウス公園のオブジェ。