またまたバス!シエナへ!

 

10日間も旅行していると、一晩くらいこんな夜がある。つまり…寝られなかったのだ。

なにがどうしたって、上の階のひとの足音がすごい!一度寝たら、何が起こっても起きない夫でさえ起こすほどの足音なのだ。しかしまあ、建物が安普請なのか?!はたまた巨漢のおやじなのか?!すごい足音でなんと夜中の1時半まで歩き回ってくれた。

というわけで、眠い…機嫌が悪い…体調もいまいち…

なのに、またバス!!である。はぁ〜。

9時40分のバスに乗る(つもり)。バスの時刻は昨日、インフォメーションやバス停の時刻表、フィレンツェのターミナルでもらった時刻表で念入りに調べた。

しか〜し!!!

その3つともが一致してないのだ。いったいどれが正しいの?!インフォメーションのおばちゃんは自信満々という感じで、時刻表のコピーをくれた。バツ印がついているものはシエナへ直通だとも言っていた。

なのに、バス停の時刻表の時間とはびみょ〜に違う。う〜ん、イタリアだ…

というわけで、朝一度、実際にバスが来ているかどうかを確認するためにバス停に行ってみた。

9時ちょっと前に行くと、SIENAと書かれたバスが止まっている。運転手さんに「何時のバスなの?!」と聞くが、英語が通じない。すると一番前に乗っていたおにいちゃんが「8:45のはずなんだけど…」と教えてくれた。う〜ん…ますます???

ともかく、9時20分ごろにバス停に行くことにした。

泊まったホテルには、日本人のグループが泊まっていた。どうやらゼミ旅行のようだ。最近の学生さんは金持ちだなあ…

結局、バスは9:40だった。つまりバス停の時刻表が正しかったわけだ。ただ、運転手さんの都合?!で5分くらい遅れたが…

今日もバスは揺れる。やっぱり山道。ガイドブックには40分と書いてあったのに、1時間くらい走って、やっとシエナの街らしきものが見えてきた。まったく!やっぱり地球の迷い方じゃんか!!寝てないので、余計に辛い。青息吐息でたどり着く。

シエナ色の屋根。
マンジャの塔から街の城壁がきれいに見えた。

さてホテル。バス停に近いところに1件めぼしをつけておいた。そこに行ってみる。

かなり混んでいるようだ。部屋割り表に名前がいっぱい書き込まれている。

それでもどうにか確保!でも最初に見せてもらった部屋は、1階の道路側の部屋。うるさそうだったので、ほかにないか聞くと、最上階の部屋があるという。エレベーターがなかったので4階まで歩いて上がらなくてはならなかったけれど、静かだったのでそこに決めた。

荷物を置いてさっそく街に出る。

この街もまた石畳と城壁の街。中世にタイムスリップしたかのようだ。でもサン・ジミニャーノよりも格段に大きな街だ。もう少し小さい街だと思っていたので、拍子が抜けた。しかも、街中がどうもごみごみしている。

ドゥオモの近くのカフェでお昼を食べたが、なんと頼んだスパゲティはブイトーニのインスタントだった。これで8000リラもとるなんて!まったく観光地値段だなあ…

午後いっぱい、国立美術館、ドゥオモ、ドゥオモ付属美術館、カンポ広場、ブッブリコ宮殿+マンジャの塔など、あちこち歩いて見学した(くわしくは次項の「シエナ歴史地区」をどうぞ!)。

カンポ広場。すり鉢のような独特な形をしている。
 
マンジャの塔からドゥオモを望む。マンジャの塔へは、一日に900人しか上ることができないそうだ。

夕方、メディチ家の要塞にある国立エノテカに行ってみる。イタリア中のワインが置かれている地下の展示室は圧巻だった。でも大好きなシチリアのワインがあまりなかったのが、残念…

有料で試飲が出来るので、さっそくブルネロとバロロを1杯づつもらう。天気がよかったので、そとのテラスでいただいたが、本当に気持ちがよかった。

結局、夫の大好きなバロロを2本購入した。トスカーナでピエモンテのワインを買うなんてねえ…

国立エノテカを出ると、正面にエノテカ・トスカーナの文字!もちろん!ちょっと寄ってみる。なんとここにも、日本人の店員さんがいて、トスカーナワインについて、本当に丁寧に説明してくださった。

ついでに、バルサミコとオリーブオイルの試飲(試食?)をした。出されたバルサミコは、ちっともすっぱくなく、濃厚な味。これが本物のバルサミコなら、今まで我々が日本で食べていたのはいったいなに?!と思うようなおいしさだった。まよわず、1本購入。なんと1本4000円である!!

オリーブオイルも、ものによってあんなに味が違うんだと改めて知った。ちょっと苦味のあるものから、日本でもありそうな一般的な味まで、本当にヴァラエティー豊か!

店員さんいわく、たま〜に、「どう味が違うのかまったくわからない。」というひとがいるそう…(アメリカ人が多いらしい…やっぱり、ああいう味の濃い食事ばかりしていると、舌がなえてしまうようだ。気をつけよう!)

結局、オリーブオイルも1本買ってしまった。日本ではあまりお目にかかれない?!苦味のあるものにした。

ホテルにもどってシャワーをしてから、夕飯に出かける。体調がいまいちなので、軽く食べる。

ホテルから歩いて5分くらいのレストランに入って、メニューを見ると、「生ポルチーニのサラダ」というのがある。迷わずふたりで前菜にそれを選んだ。あとは私がスパゲティ、ボンゴレで夫がキノコのリゾット。

ボンゴレは量も多く、かなりオリーブオイルが使われている。全部たべるのがやっとだった。

ホテルに戻ってすぐに寝たが、なかなか寝つけなかった。夫はすぐにすうすうと寝息を立てている。何の気なしにトイレに行ったら、いきなり気持ち悪くなって吐いてしまった。どうも寝てない上に、バスで揺られて疲れていたところに、夕飯のたっぷりオリーブオイルが効いたらしい。結局食べたものを全部吐いてしまった。

吐いてしまうと、楽になってすぐに寝られた。しかし、当分、スパゲティは食えないかも?!(爆)

 

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