シエナ歴史地区

シエナはルネッサンスが始まる以前に一番栄えた街である。繁栄期には、ドッチオ、マルティーニなどのシエナ派の画家が活躍した。

街は世界で一番美しいといわれるカンポ広場を中心に、細い路地が続き、独特のシエナ色の屋根を持つ町並みが美しい。

カンポ広場は、正面のブッブリコ宮殿にむかって、すこし下り坂のすり鉢状の広場である。広場は9個の扇形に色分けされている。中心のブッブリコ宮殿は市庁舎として使われており、えんぴつのようなマンジャの塔がそびえている。

ドゥオモは12世紀から建築がはじまった、典型的なゴシック建築である。白と黒(?濃緑?)の縞模様の壁が非常に優雅である。

内部の装飾もすばらしい。普段は木の板で上張りされてみることが出来ないが、象嵌と浮き彫りで飾られた絵が床一面に広がっている(らしい)。

ドゥオモ内には、ピッコローミニ家ゆかりの図書館もあり、その壁面はピウス3世の戴冠の絵が描かれている。

シエナ派の絵画を鑑賞するには、国立絵画館、ドゥオモ付属美術館(ドゥオモの展望台へも上がることが出来る)、市立博物館などを訪れたい。

行き方:フィレンツェから鉄道もしくはバス。高速バスは毎時運行で1時間10分。鉄道は直通もしくはエンポリ乗り換えで1時間半〜2時間。

 

 

ブッブリコ宮殿。マンジャの塔がなんとも不安定。

ドゥオモの展望台からカンポ広場方向を望む。

 

 

ドゥオモ全景(といっても、塔の部分が切れているのはご愛嬌!)

ドゥオモ正面の装飾。シエナ様式の回廊が美しい。

 

 

さらにドゥオモの装飾。

ピッコローミニ家の図書館にあるピウス3世の戴冠の絵。