寄り道しながらピエンツァへ!

 

朝方、ものすごい音で起こされた。???と思ったら、なんと雨だった。今まで天気が良かったので、まあ、一日くらいは仕方ないか…とあきらめる。

ところが、朝ご飯を食べて出発するころには、けろっと上がって、晴れ間さえ見え始めた。らっき〜!

今日は、昨日来た道を途中まで戻って、ピエンツァが目的地だ。途中ちょっと寄り道も考えている。

快調に飛ばして、10時すぎに主要幹線から外れて、南への道を取る。

トスカーナの旅といいながら、実はアッシジはトスカーナ州ではない。となりのウンブリア州になる。

ウンブリアからトスカーナにちょっと入ったところに、お目当てのワイナリー、アヴィニョネージがある。午前中から試飲販売所が開いているか?ちょっと不安ではあったが、ひとまず看板にしたがって行ってみる。

ブドウ畑が見えはじめて、トスカーナだなあと思ったりする。

ワイナリーは閑散としていた。それでも試飲販売所はやっていた!数種類、試飲させていただいて、1本購入した。

ワイナリーを出発して、一路ピエンツァへ向かう。段々と田舎道。それでもよく舗装されているし、車の通りも少なく、快適な運転ができる。

車もすごく調子がいい。韓国の車!なかなか完成度が高いぞ!ステアリングも小型車にしては、すごく安定感があるし…

ピエンツァもまたまた小山の上の街。トスカーナに来て、なにが驚いたって、街が山のてっぺんにあること。フランスでは考えられない。どちらかというと山間の谷間にあるのがフランスでは普通なのだ。

ピエンツァも街の中には車が入れないので、城壁の外側の駐車場に車を止める。さて、ホテル探し…

ガイドブックには2個しか載っていなかった。しかも1個は城壁の外。というわけで、城壁内にあるホテルに行ってみる。

このホテルは、元修道院だった建物を改装してホテルにしているもので、ほかのガイドブックのホテル特集でも取り上げられていた。

アメリカ人の団体さんが泊まっているようで、本館(というか、エレベーターがついている良い方の棟)はいっぱいだった。でも別棟は空いていて、一番上の階の部屋に泊まることにした。ただし、エレベーターがないので、3階まで足で上がらなくてはならない。でも、アッシジの坂で鍛えられたので、3階くらいなんともなかったが…

特別通行証をもらって、車をホテルの前にまわして、荷物をおろす。あとは、ポーターのおじさんがホテルの専用?駐車場に車を回しておいてくれた。

ホテルの入り口。
入り口を入ると、元修道院の回廊に出る。

部屋に荷物を置いて、さっそく街歩きにでる。

なんと小さい街!端から端まで300mくらいしかない。今回の世界遺産の街は、皆、かなり似たつくりだった。中世の城壁のある街なのだけれど、城壁内の広さでいうと、シエナ>アッシジ>サン・ジミニャーノ>ピエンツァである。

というわけで、ゆっくりあるいても、30分もあれば街を全部歩き終わってしまった。ちょうどお昼だったので、どこもお昼休みで入場できなかった。我々もお昼をたべることにした。

街の東の端にレストランがあったので、入ってみた。天気が良かったので、テラス席に座る。

メニューを見ると、トリュフのニョッキというのがあったが、ニョッキがあまり好きではないのでやめた。私はおなかの調子を見て、パンのスープ、夫は自家製のピッチのキノコソースにした。ピッチというのは、ピエンツァ名物のちょっと太めのスパゲティだ。

我々が食べ始めるころからレストランは混んできた。隣の席には地元のおじさんづれが座った。

パンのスープは味が軽めでおいしかった。消化もよさそう?!夫のピッチもおいしそうだった。

ところが、我々の目をくぎ付けにしたもの!それは隣のおじさんたちがたのんだトリュフのニョッキだ。

自家製とおぼしき湯で立てのニョッキの上に、これでもか!とかけられた生トリュフのスライス!なんてこったい!なんであれを頼まなかったの!???ばかぁ!

本当に今でも後悔している…次回は絶対!だ!

気分を取り直して、午後はピッコローミニ宮殿や教会内部の見学をする(くわしくは次項の「ピエンツァ市街の歴史地区」をどうぞ!)。

街中には地元の特産品を売る店がたくさんある。これはチーズ屋さん。
 
ディスプレイがなんともかわいいお店屋さん。

お昼に夫が食べたピチの乾燥したものも売られていた。

 

お店ひとつにしても、とっても雰囲気が出ている。これはハーブのお店。
 

おお!生ポルチーニ!いい香りがしていた。
なんともすごいハム!

全部見終わってもまだ時間があったので、街の外にある古い教会を見に行く。かなりの下り坂を30分くらい歩くと、オリーブの畑に中に教会はあった。

本当に古い教会で、タンパンの彫刻がとってもおちゃめだった。

帰りは坂道をはぁはぁ言いながら登る。今回の旅行はこんなシーンばかりだ…

部屋に戻って、毎度のごとくシャワーして、夕飯に出かける。レストランは、昼間見繕っておいた城壁のちょっと外にある店だ。

前菜にタリアッテレのトリュフソーフを選ぶ(未練)。でも昼間の店ほどトリュフがのっていない…本当に悔やまれる。夕飯にも、あの店に行こうか?!という話がでたほどだったのだ。

主菜は、私がまたまた、ほろほろ鳥のワインソース煮込みで、夫がいのししの煮込み。どっちもよほど気に入ったのか?!単に偶然か?!ともかく、なかなかおいしかった。

ワインはもちろんブルネロ!イル・ポッジョーネの92年。これはなんともいえない味わいで、恍惚の時間。

デザートは、私がレモン味のプリン、夫はヴァン・サントにビスケットを付けて食べるというものを頼んだ。

やっとおなかの調子ももどって、おいしいものを食べて、飲んで、調子が出てきたぞ〜!と思ったら明日は最終日…悲しいのお…

 

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