モンタルチーノの街とワイン畑
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ホテルのきれいなレストランで朝ご飯を食べた後、チェックアウト。
駐車場の場所を聞いて、そこまで歩いていくと… なんと駐車場ではなく、普通の道に路上駐車だった。しかも警察署のまん前!いかにもイタリアらしい。「安全な」駐車場には違いないかも?! 今日は移動距離が短い。宿を取る予定のモンタルチーノの町まで20Kmもなさそう… 途中から、ブドウ畑が広がり始める。さすがにワインの産地だ。ぶどうの葉っぱはちょうど紅葉し始めていて、本当に燃えるようだった。 時たま、路肩に車を止めて写真を撮る。 モンタルチーノの街も山の上。しかも今回で一番高かったような気がする。 有名だけど、小さな街で、あまり情報がなかった。街まで上がりきる手前にホテルが1件あるのは知っていたが、かなり高そうで、どうしようかなあ?!と思っていた。 でも街中は駐車場探しが大変ではないかと思い、結局、そのホテルに飛び込みで入ってみる。 おじさんに部屋があるかどうかを聞くと、何泊?と聞かれたので、1泊だけと答える。連泊じゃないとだめなのか?! ところが逆で、週末はもう満室だから、今日しか空いてないとのことだったのだ。値段は、やはりちょっとお高い。でも最後だし、いいかと決める。 部屋を見せてもらうと、なんともきれいな部屋で窓からはトスカーナの大地がず〜っと見渡せる。この景色だけでも、十分である。なのに、お風呂にはジャグジーまで付いていた。夏は大繁盛しそうなホテルだ。
荷物をおろして、街まで歩いて上がる。ひとまず、城塞まで行ってみる。宿でもらった地図を見ながらひたすらに登る。 登り切ると、ちょっと開けた場所に出た。城塞前の広場だ。 この城塞のなかには、地元のワインをあつかうエノテカがある。城塞の上にも登れるらしいので、入ってみる。 この城塞はなかなかよく保存、修復されていた。エノテカで入場料を払って、まず城塞に登る。 いや〜!!絶景かな!!モンタルチーノの街だけでなく、はるかかなたまで見渡せる。なだらかな小山がたくさん連なるトスカーナの大地だ。所々、霧にかすんでいる。
景色を堪能したあと、エノテカにもどって、試飲をする(有料)。もちろんブルネロ。なかなかおいしい。買うかどうするか悩んだけれど、午後、ワイナリーに行くかもしれないので、我慢する。
あとは街の中を歩いて、中心のポポロ広場まで下る。街中にはこれでもか!というほど、ワインショップが連なっている。 歩いて、街の外れに着いたとき、声をかけられた。なんと、シエナのエノテカ・トスカーナで説明をしていただいた日本人女性、Kさんだった。今日は午後からモンタルチーノのワイナリーに取材に行くところだそう… 我々も午後はお目当てのワイナリーに行ってみるつもりだというと、予約すれば、ワイナリーの内部もみられるからと、わざわざ電話をしてくださった。 ところが、行こうと思っていたワイナリーは販売はできるけれど、見学は今日は無理とのこと。残念… すると、Kさんがそれならばバンフィはどうですか?とおっしゃって、電話で予約を取ってくださった。バンフィはブルネロで一番大きなワイナリーである。ワイナリーというよりはほとんど大企業でなんと800ヘクタールものワイン畑でワインを作っているのだ。 ここで、Kさんに会わなければ、せっかく出かけても、どこのワイナリーも見られなかったかもしれないわけで、感謝感激だった。Kさん、本当にありがとうございました! Kさんとわかれて、街中のレストランでお昼を食べた。私はきのうと同じパンのスープ、夫はモンタルチーノ名物のピンチ。昨日のピエンツァのピチととてもよく似たスパゲティだ。 午後、万を辞してワイナリー見学へと出かける。まずは、見学はできなくても、販売はやっていると言っていたリジニに行って、そのあと、バンフィへとむかった。 道路沿いにはワイナリーへの看板がいっぱい出ている。さすがにモンタルチーノである。
夕方までワイナリー見学を楽しんで、ホテルにもどった。シャワーをして、夕飯に出かける。ホテルにはレストランがなかったので、街中のレストランをさがす。 数件のぞいてみたが、結局、お昼にKさんがおいしいと言っていたレストランに決めた。店内はかなり混んでいる。奥のレジの横の席をどうにか確保。 最後である!食べるのである!飲むのである! といっても、容量は限られているので、いつも通り、前菜は夫と分ける。前菜には名物ピンチのキノコソース。主菜は私が七面鳥のソテー、野菜添えで、夫がウサギの煮込み。 ワインはコルドルチャのブルネロ、96年。かなり強いワインだったけれど、食事にはよくマッチしていた。これが50000リラで飲めるなんて!!感動ものだ。 デザートに、夫はまたまたヴァン・サント+ビスケットを頼む。私はお店お勧めのフルーツタルト。 大満足な夕飯だった。ホテルまでの道は下り。らくちんだけど、冷え込んでいるようで、ちょっと寒かった。
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「車を返して空港へ!」へ |