バスで移動!サン・ジミニャーノ!

 

昨日、空港からのバスが着いたターミナルから、サン・ジミニャーノ行きのバスに乗る。日曜日なので、本数が少ない。フィレンツェから日帰りで訪れることも出来るので、カメラを持った観光客らしきひとがたくさんいる。

実はバスの旅があまり好きではない。船の次にだめなのがバスなのだ。ちょっと山道で揺れようものなら、すぐに乗り物酔いである。

しかし、さすがに時差がひどいときにレンタカーを利用する気にもなれず、バスということになった。

最初、計画段階では、先にシエナに行く予定だった。シエナでレンタカーを借りて、サン・ジミニャーノにもどろうと思っていたのだ。でもこの予定だと、シエナが日曜日になってしまい、美術館などがほとんど見られなくなってしまうことに気が付いたのだった(開館時間が短い!)。

というわけで、日曜日でもほぼ平常に見学ができるサン・ジミニャーノに先に行くことにした。フィレンツェからは、ポッジボンシで乗り換えが必要である。

さてさてバス。トスカーナは思ったよりもずっと小山が多い。田舎のバスは小山をよけることなく、山の上にある村々を回っていく。つまり山道が続く。自然と揺れる。うぅぅぅ、気持ちが悪い!

幸いどうにか持ちこたえることができたけれど、かなり辛かった。明日もシエナまでバス。果たしてどうなることやら…

バスはサン・ジミニャーノの街の南側の城壁の外に着いた。街への門をくぐると、そこは中世そのもの。実に雰囲気のある街だ。

街中の地元特産品を売るお店屋さん。いのししのハムがたくさん吊り下げられていた。

まずは宿をさがす。今回の訪問予定世界遺産は全部で4個。どれも、ほぼ街全体が世界遺産なので、よし!世界遺産に泊まろう!と思っていた。というわけで、城壁を入ったところにある宿に行ってみる。ここはガイドブックにも載っているし、バス停にも近い。幸いなことに、部屋はまだ空いていた。

なにしろびっくりしたのは、ひとの多さである。どこから沸いてきたんだ?!というくらいすごい数のひとが、狭い街の中をあっちへうろうろ、こっちへうろうろ。ものすごい観光地なのだ!だから、宿が取れないんでは?!とかなり心配だった。

でもよく見ると、どうやら近隣のイタリア人が日曜日に遊びにきているようで、ほとんどが日帰りのようだ。

なるべく人が少ないときを見計らって撮ったにもかかわらず、このありさま…

とにもかくにも、宿が確保できたので、街の見学に行く。

南のサン・ジョヴァンニ門から街の大通り、これまたサン・ジョヴァンニ通りを中心に向かって歩く。城壁の中は車両乗り入れ禁止なので、道いっぱいに歩行者。芋の子を洗うとはこのような状態をいうに違いない!なんともまあ、すごい活気である。

みつけたパンやさんで、パニーニとビールのお昼を食べた。お店のおばさんは英語とドイツ語とイタリア語がごちゃごちゃ。それでもコミュニケーションがとれるから不思議…

お昼の後、インフォメーションに行って、地図をもらう。見学の計画を練って、午後中、あちこち見学した。(くわしくは次項の「世界遺産の街、サン・ジミニャーノ」でどうぞ!)

塔の街と言われるサン・ジミニャーノ。現在でも14本の塔がある。

夕飯は、フィレンツェのエノテカの店員さんが進めてくれたイル・ピーノという店に行ってみた。街の北の城門の横にある。なかなか感じのいいレストランだった。

前菜は大好きな生ハム+メロンを1個とって、夫と分けた。主菜は夫がイノシシの煮込みで、私がほろほろ鳥のロースト。ほろほろ鳥はちょっと甘いソースでなかなかおいしかった。

ワインはキャンティ・クラシコ・リゼルバ、テヌータ・ヴィラ・ローザを選んだ。ちょっと苦味があったけれど、なかなかすっきりした味のワインだった。これがあの値段で飲めるとは…イタリアはレストランでのワインが安い!

デザートはティラミスとチョコレートケーキをいただいた。かなり満足の行く食事だった。

宿までは約1Km。坂道を歩いて帰る。食後のいい運動だった。

 

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