チェコ旅行記 1

LHのフランクフルト線は朝が早いので、成田で初めての前泊をする。ホテルはマロード成田。インターネットレートでひとり朝食、税サ込みで6500円。

仕事が終わってから出かけたが、案の定、またまたラッシュに合ってしまった。しかもイブニングライナーの時間。安いのはいいけど、チケットを買うのが面倒。

第2ターミナル駅で降りて、ホテルへのシャトルバス乗り場へ行くと、なんと出たばかり。しかも1時間に1本しかない!仕方がないので、タクシーで行ったら、1200円もかかった。せっかく安いレートを探したのに…

(注意)このホテル、本当にシャトルバスが少ないです。気をつけましょう!

部屋はまあまあの広さ。風呂が思ったよりも大きい。部屋からの見晴らしもよい。でもロビーの豪華さがやけに目立つホテルだった。

夕飯がまだだったので、てっぺんの中華料理屋に行くと、ラストオーダーにぎりぎり間に合う。店員さんは閉める仕度をしていたようで、残念そうな感じだった。簡単にできそうな麺とあんかけご飯を頼む。味はまあまあ。

早々に部屋に引き上げて、風呂に入って寝る。

しかしなぜか、夫も私も寝つきが悪く、あまり寝られなかった。これでは前泊の意味がない。次回からはやめようということになる。

眠い(=不機嫌)目をこすりながら、朝食ビュッフェにいく。内容は、おかずの種類も思ったよりも多く、和食は合格点。でも洋食は、パンが小さいロールパンしかなかったので、いまいち。

ホテルのシャトルバス(来るときで懲りたので、ちゃんと時間を確認しておいた)でターミナルへ。朝は1時間に2本出ていた。

 

前泊成田 マロード成田

インターネットレート1人 \6500.-(朝食サ税込)

 

第2ターミナルのLHのカウンターでチェックイン。予約のときにリクエストした席がちゃんともらえた。

セキュリティーチェックも出国も思ったよりも混んでいなかった。GWが完全に始まっているわけではないから当然か…

出発までラウンジですごす。あまり混んでない。朝ご飯をしっかり食べてきたので、ジュースを飲んだだけ。

LH711便は定刻に出発。完全に満席だった。期中ではひたすら寝てすごした。途中夫が、頭が痛いというので、CAに頭痛薬をもらった。ドイツの薬で、かなりきつそうだったので、1個だけ飲ませる。少し経つと効き目が出てきたのか、ましになったという。いつも、出かけると具合が悪くなるので、こっちも慣れっこ。

フランクフルトには定刻に着いた。しかし乗り継ぎのプラハ便が30分のDelayで、仕方がないのでラウンジで待った。

プラハ行きもなぜか満席。50分の短いフライトにもかかわらず、サンドイッチとジュースが出た。

さてさてはじめてのチェコである。

空港は思ったよりもずっときれいだった。人があまりいないせいか、かなりひろ〜く感じる。入国審査もフランスやドイツとほとんど変わりない(つまりなにも聞かれもしない)。

両替は案の定、手数料が高い。手数料がいらないところは率が悪い。結局、空港内ではどこで換えても同じのようだ。というわけで、適当に一番近いところで換える。

荷物も無事に出てきて、税関も素通り。こんなにあっけなくていいの?という感じだった。

ターミナルから出ると、ホテル行きのミニバスが止まっていた。2人で360クローナ。となりのお姉さんはひとりだったが、なぜか360クローナ。???な料金である。

プラハの宿は日本で探しに探したホリデーイン・プラハ。1泊朝食、税サ込みで$124である。

ついてびっくり。すごい建物だった。どっかで見たような???!そう、ワルシャワにある旧ソビエトからの贈り物「科学の殿堂」によく似ている。もしかしたら、これも旧ソビエトの贈り物なのか???

ホリデーイン・プラハ

フロントではちゃんと英語が通じる(あたりまえか?!)。部屋はなぜか10階のエグゼクティブフロア。眺めもいいし、部屋もかなりひろい。これでこの値段なら大満足である。

さっそく風呂に入って、すぐに寝てしまった。時差のせいでなが〜い一日だった。

 

第1〜3日目宿泊 Holiday Inn Praha

Best Breaks Rate $ 124.-(朝食サ税込)

両替レート:現金 1 Kr = \ 3.5 カード 1 Kr = \ 3.3

 

案の定、時差に弱い夫に朝5時ごろに起こされた。

朝食が6時からということで、6時に食べに行く。立派なレストランだった。ビュッフェの内容ももりだくさん。時差のおかげでめちゃくちゃおなかがすいているので、しっかりと食べる。

部屋で8時半ごろまでゆっくりしてから、徒歩でプラハ城まで出かける。

ホリデーインは、プラハ市内の北西のはずれにあるが、プラハ城は30分くらいで歩いていくことが可能だし、地下鉄の駅も600mくらい。ホテルの目の前には25番と21番のトラムの始発駅もあって、思ったよりもずっと便利だった。

その割に安いせいか?、日本のツアーの利用も多かった。毎朝違うツアーの皆様と、入れ替わり立ち代り、朝ご飯をご一緒した。

プラハ城はギネスブックにも載っているが、世界で一番広いお城なんだそうだ。どこまで含んでの話かは確認しなかったが、かなり見所が多い。

第2の中庭にある聖十字架礼拝堂がインフォメーション兼切符売り場になっている。聖ヴィート教会、旧王宮、聖イジー教会、火薬塔に入れるセット入場券が120クローナだった。

プラハ城見所案内

  • 聖ヴィート教会

ゴシック様式の堂々たる大聖堂。2本の塔がかなり遠くからでも見える。14世紀に現在のようなゴシック様式への改装が開始されたが、実際に完成したのは20世紀に入ってだそうだ。

聖ヴィート教会で忘れてならないのはクリプト(地下礼拝堂)とステンドグラス、そして聖ヴァーツラフ・チャペル(このチャペルってのは、なんて訳すべきなんでしょうか?!祭壇?ちゅうのもおかしいし、教会ってわけでもないし…礼拝堂?!)。

クリプトには歴代の王様のひつぎが置かれている。また聖堂のもっと古い時代の基礎石を見ることが出来る。

ステンドグラスはどれも美しいが、特に有名なのはアルフォンソ・ミュシャ(チェコ語ではムハ)のもの。すご〜くきれいだった(写真に撮ったが、案の定???な出来ばえ。)。

300段の階段を登る根性があれば、教会の塔に登れる(これも120クローナのチケットに込み)。登ってみたが、ひざが笑った。でも見晴らしはめちゃくちゃいい。ちなみに夫は高所恐怖症なので、いつものように下で待つ。

城の塔から見たプラハ市内

 

  • 旧王宮

あまり内装や家具は残っていないが、独特の天井の梁が美しい。各部屋、異なる梁の形をしている。

ヴァーツラフ・ホールは騎馬競技も行われたというのがうなずける広さ。また、新国事録の間の紋章がいっぱい書かれた天井は圧巻だった。

 

  • 聖イジー教会

ロマネスク様式の教会。10世紀につくられた教会で、城内最古らしい。

なにしろロマネスクの建築が好きなのでほっとした。横にバロック様式の部分をくっつけたばかものは、いったい何を考えていたんだか?!かなり長いあいだ内部にいたが、深々と冷えて寒かった。

この教会、音響効果がすごくよいのだとか?ちょうど音楽祭中で、コンサートのチケットが入り口で売られていたが、とても時差で起きていられそうもなかったのでパス。

 

  • その他

黄金小路と呼ばれる小道があるが、色とりどりの小さいおうちが並んだ小道でとってもかわいい。それぞれのおうちはギャラリーやみやげ物屋になっているので、ひやかしながら散歩するには最適。といっても短い通りなので、10分もかからないが…

お城の庭がなぜか城壁の外側にある。だからあまりひとが行かないので、静かで気持ちよかった。

 

城の見学後、「王の道」というものに沿って歩いた。城の正門から出て、階段を下りると、すぐに小地区広場。広場を横切って進むと、すぐにカレル橋が見えてくる。

カレル橋にはたくさんの露店が出ていて、お昼頃にはもう芋の子を洗うような混雑ぶり。マリオネット使いのおじさんにカメラを向けたら、カメラ目線だった。

 

カメラ目線のおじさん

橋を超えると、もう旧市街。細いくねくね道(カレル通り)の両側にみやげ物屋やらレストランやら、ごちゃごちゃ続く。ひとをかきわけ進むと、旧市街広場(実は道がまっすぐでないので迷った。)。

旧市街広場はかなり広い。真中にヤン・フスの像がある。広場のまわりにはバロック様式やらルネサンス様式やら、はたまたゴシック様式の教会やらごったまぜである。

旧市庁舎の天文時計は、からくりを見ようと、毎正時ひとの山に囲まれる。旧市庁舎のなかには、小さなチャペルがあって、結婚式に大人気なんだとか?!我々が行ったときも、2組くらいが結婚式をあげて出てきた。

残念なのは、聖ミクラーシュ教会もティーン教会も内部が見られないこと。仕方がないので、市庁舎の塔に登って、上から見て我慢した(この塔はエレベーターがあるので、夫も登った。でもエレベーターホールから出られなかったが…)。

さすがに歩いて疲れたので、地下鉄でホテルにもどった。乗り換えがいらないので、8クローナのチケットを買う。

地下鉄はめちゃくちゃ深い。エスカレーターを見おろしていると、気持ちが悪くなりそうだった。

地下鉄はスリが多いと聞いたので、しっかりとカバンを前でおさえていたが、それほど混んでいなかったので、心配無用だった。

地下鉄の駅を出たところにスーパーがあったので(朝、歩いていくときに発見)、水やら夜食やらを買って帰った。

シャワーをして早々にダウン。まだ2日目で時差がつらい。

 

朝、またまた5時に起こされた。6時半に朝ご飯を食べに行って、昨日同様8時半くらいまで部屋でゆっくりした。

今日は旧市街を中心に見て回るつもり。地下鉄の駅まで歩いていって、地下鉄で旧市街まで出る。

まずは昨日はちょっと通っただけの旧市街広場。ゆっくりとまわりの建物を見て歩いた。どれもきれいに改装され、いろんな色(パステルカラーです!)に塗られている。

旧市街広場の建物

その後、国立博物館へ歩いていった。かのビロード革命のときは人で埋まっていたから、そんなに広いとは思わなかったバーツラフ広場。実際に歩くと、端から端までがかな〜り長い。あらためて、あの革命のときの民衆の力のすごさを思う。

さてさて、国立博物館。広くて全部は見切れなかったが、有名な化石や鉱石のコレクションはじっくりと見た。

その後、ガイドブックに載っていたレストラン・ミュシャでお昼。時差で夕飯を食べない可能性大なので、お昼をちゃんと食べることにする。

このレストランは内部にミュシャの絵が飾られていて、天窓から光が入って、とても感じがいい。料理は可もなく不可もなくというところか?!

昼食後、まだホテルに帰るのは早い時間だったので、ミュシャ美術館へ行くことにした。夫も私もあまりアールヌーボーには興味がなかったので、当初は行こうとは思っていなかったのだけれど…

展示自体は、はっきり言ってたいしたことがない。なにしろ、絵の数が少なすぎ。展示されているのは大体がプリントでがっかりした。

でも奥で放映されているビデオはおもしろかった。ミュシャの作品(とくに一連のスラブのモラルをテーマに画いた大作)を実際に見たいと思った。しかしどこにあるのだろう…???

このあと、地下鉄でもどって、またまた地下鉄駅のそばのスーパーで買い物をして帰ってきた。この日はビールとポテチを買って、部屋で風呂上りに飲んだ&食べた。

ましにはなっているものの、まだ時差があるので、早々に寝た。

明日はいよいよレンタカー!