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突然思い立ったベトナム旅行だったけど、チェコ旅行の後、夫のアメリカ出張やらなにやらで、かなり忙しくて、出かけるときはちょっと後悔モード。なにしろ、時差でどうしようもない夫をひとりで置いていくわけで、これって自殺行為に等しいかも?!もう少し時間に余裕があるときにすればよかったかなあ… しかし!格安航空券。変更もきかないし、キャンセルすれば、料金はほとんどもどってこない… というわけで、やっぱり出かける。しかも、出かけてしまえば、旅は…やはり楽しい!
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出発日は朝げろげろに早い!当然、駅までのバスなんぞ、あろうはずもなく、仕方なく前日にタクシーを予約しておいた。電車はどうにか走っている。さすがにラッシュが始まる前、かなり空いていて、思ったよりも早く成田についてしまった(つまり、うちを出るのが、もっと遅くても問題なかったってこと?!うえぇ〜ん!)。 今回はシンガポール航空。一番安いのを選んだら、朝早い、台北で一回降機、シンガポールで1泊トランジット、帰りはシンガポールで5時間の待ち……とかなりしんどい内容。 ともかく、チェックインして、ラウンジで待つ。朝ご飯におにぎりを買ってきたのに、なんとラウンジには立派なおにぎりがあった。しかもカップめんまで…SQのラウンジはなかなかいいぞ! 飛行機は定刻。エコノミーはちょこちょこ空席がある。まあ、こんな週半ばに出かける人はあまりいないだろう。 台北までは天気のせいで、げろげろに揺れた。本当にげろげろになりそうだった。私は飛行機に乗るのは好きだけど、すぐに酔ってしまうのだ。うぅぅぅぅ…直行便にしておけばよかったかなあとかなり後悔… 台北からシンガポールまではあまり揺れずにすんだ。しかし、成田−台北が3時間、台北−シンガポールが4時間、明日のシンガポール−ハノイが3時間。合計10時間で、ほとんどヨーロッパ並の飛行時間である。 ともかく、初日はシンガポール、チャンギ空港のトランジットホテルどまり。この空港は、信じられないくらいなんでもある。ほとんど、街中にいる気分。 本屋でロンプラのハノイを見つけて、ちょっと高い&荷物になるにもかかわらず、購入。その後、夕飯を軽く済ませて(というのは、2度の機内食がかなり重かった)、さっさと寝る。
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2日目は朝10時の飛行機。適当にチェックアウトして、またまたラウンジでゴロる。朝ご飯がちゃんと準備されているのがうれしい。 ハノイへの便は、ほぼ満席。お昼ご飯のチキンココナツカレーがめちゃくちゃおいしかった。 さてさて、ハノイ、ノイバイ空港。遠くに桟橋が見えていたのに、沖止めでバス。なんでぇ?と思っていたら、桟橋は現在建設中の新ターミナルのものだった。新ターミナルはもうほとんど完成しているように見えたけど、いつから使えるようになるんだろう??? 飛行機を出るとかなり暑い! 入国も税関も、思ったよりもずっとラクチンだった。なにも聞かれないし、時間もかからない。 荷物は手荷物だけなので、さっさとバスのチケット売り場へ。市内まで2ドル。「ホテルまで行ってくれる?」と聞くと、「ホテルまではタクシー。」だそうだ。値段は10ドル。悩みに悩んで、最初だからということで、タクシーにする(軟弱!)。 街までは30分強くらい。運ちゃんはかなりとばす。しかし、なんたる交通ルール!みんな、道の真中を走っているし、後ろから来た車が「どけ!」とクラクションを鳴らしても、一向に気にしない。横道からは確認もせずに、どんどんバイクやひとが出てくるし… 私なら、5〜6人は殺したな…と思っているとホテルについた。 今回の宿はヒルトン。朝食付、税サ別で95ドル。これがはたして安いのか?高いのか?さっぱり見当がつかない。もちろん、日本人&都市の感覚では、かなり安いが… 入るなり、ゴージャスなロビーに圧倒される。ひゃあぁ!実は高級ホテルなんじゃん?! 部屋も思ったよりもずっと広い。おっきなキングサイズのベッドが1台。でも、貧乏性なので、どうしても真中に寝られないんだよね…
荷物を置いて、ひとまずお金を替えに銀行に行く。ホテルからさほど遠くないところに、ベトコンバンクがあった。ホテルから出るなり、シクロのおやじだの、絵葉書売りのにいちゃんだの、わんさか声をかけられる。バイクタクシーのにいちゃんなんぞ、横をずっとバイクでついてくる。いやいや、大変! ふりほどくようにして(おおげさ!)、銀行へ。どこの国でもそうだけど、銀行は立派。でも立派じゃない銀行に、果たして自分はお金を預けに行くだろうか?!などと、くだらないことを考えながら順番を待つ。 1万円をドンに替えようとすると、係りのおねえさんが、「ドル?ドン?」と聞くので、「ドルも買えるん?!」と聞くと、OKだと…実は昨日、朝早すぎて、成田の銀行が閉まっていたために、両替ができなかったのだ。夫が出張からもって帰った80ドルしか持ってなかった。しかもエアポートタクシーでつかっちゃったし… というわけで、率は悪いんだろうなあと思いながら、1万円をドルに、1万円をドンに替えることにした。 1万円が1184900ドン… 「…。」 この0の多さについていけるのか?!とこのとき思ったが、案の定、あとで、おまぬけな失敗をしてしまうのだった! 1万円が81ドル。電卓で計算してみると、1ドル=123円!なんと!昨日、成田で見た両替率が1ドル=127円だったのに?!一晩のうちに円高がそこまで進むとは思えないので、たぶんベトナムの率がいいのだ!ちょっとうれしい… るんるん気分でホテルに戻る。しかし…暑い!天気がいいので、すぐに汗だくである。 というわけで、午後は結局、どこにも行かず、ホテルのプールでゴロってしまった。 夕飯もホテルのレストランで済ませる。前菜2皿、メイン、デザートで、なんと8ドル。ヒルトンとは思えない値段だった。味もかなりよかった。
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翌日はまず、トラベルデスクへ、ハーロン湾へのエクスカーションの情報を仕入れに行く。予期はしていたんだけど、やはりホテルが扱っているツアーは高い。まあ、内容(宿泊ホテルなど)もかなりよさそうなので、高いのは仕方ないとしても、基本的にあつらえツアーなので、1人でも2人でも値段がほとんど変わらない。というわけで、一人で行くのはばからしくなってしまった。次回、夫と来たときに行くことにしようと、あっさりやめる。 この日も天気がいい!ロンプラに載っている、旧市街徒歩ツアーをやってみることにする。 まずは、ホアンキエム湖へ。歩き始めると、汗と同時に物売り。うざいけど、ほうっておく。 商店には、かなりものが豊富。扇風機1台、140000ドン。平均月給が100ドルくらいだと聞いたので、かなり高いかも?! ホアンキエム湖のまわりには、木陰で涼んでいるひとやら、物売りやら、観光客やら、かなりたくさん人がいる。真中に浮かぶ亀の塔を見ながら、北へ。湖の中の浮島にあるお寺をまずは観光。 まじめに拝んでいるひとがいるので、あまりうろうろするのもよくないかな?と早々に出てくる。真っ赤な柱と金の仏像のコントラストが、目に痛いようなお寺だった。 あとは、ひたすら旧市街を写真を撮りながら歩いた。天気がよくて、カメラが溶けてしまうんでは?と思うほど… カメラを向けて、いい?と聞くと、さっと隠れてしまうひとが多くて、かなり写真は撮りにくい。まあ、失礼なことなのはわかっているんだけど…お願い!撮らせて!という感じ…
突然ですが、ハノイ街角ギャラリー
途中、CREAに載っていたお店を発見して入ってみる。こりゃあ、日本人のおねえちゃんに流行るわけだ。かわいい雑貨や小物がいっぱい売られている。値段はベトナム感覚だと、かなり高い!でも日本で同じものを買おうと思うと、最低2倍はするだろう。 結局、日本人のおねえちゃん(a bit too old ?!)である私は、ためらいもなく、クッションのカバーだのランチョンマットだのを買ってしまった。こういう布ものに弱い… ハノイはギャラリーが多いことでも有名。というのは、フランスの統治時代に美術学校が造られたためらしい。以前にパリで見たラック(漆)の絵が忘れられなかったので、適当なものがないかと、何軒かギャラリーを回ってみる。 かなりいいものがあったが、何しろ…でかい!居合わせたアメリカ人でさえ、「この絵を飾るためには別に家が必要!」と言っていたくらい。値段が思ったよりも安かったので、小さいのがあればなあと残念無念。 散々歩き回って、ホテルにもどった。昼ご飯はホテルのパンやのデニッシュですませる。 このあと、昨日同様、プールへ。プールサイドでビールを飲んで、いや〜、いい気分。これだけはやめられない。 この日の夕飯はホテルの中華料理やさんへ。しかし、ひとりで中華料理なんぞ食べに行くものではない。2皿も頼めば、食べきれない量なのだ。やはり中華は大勢でいっぱい種類頼んで、わいわい!がいいと後悔しきり。
ハノイ街角ギャラリー その2
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次の日は起きてみると、雨… ハーロン湾になんぞ、行かなくてよかったかも? 仕方がなく、タクシーをチャーターして、郊外にある民俗学博物館へ行く。ここは絶対に行ってみたかった。というのは、少数民族の織物が好きなのだ。 館内は冷房が効いてないので、げろ暑。ほとんど汗びっしょりになりながらの見学となった。かなりよくまとまった内容で、本当に興味深い。 帰りにショップで、またまた買い物。少数民族の織物を使ったクッションカバー(いったいうちには何個のクッションがあるんでしょう?!)と少数民族についての本を買った。 タクシーに、街の中の文廟のところで下ろしてもらう。ちょっと雨がぱらついていたけど、見学には問題なかった。外の喧騒がうそのように、文廟の中は静か。今日で学校が終わるそうで、学生がたくさん記念?にお参りに来ていた。 文廟を出て、向かいのお店でまた買い物。ここでも少数民族の布を使った小物を購入。いいかげんにせねば… 歩いて、ホテルの方向へ。途中で、かつてのハノイ牢獄を見学した。米軍兵にはハノイ・ヒルトンと呼ばれていたそうだ。今のヒルトンとは大違いのバジェットホテル(?!)だったようだが… しかし旧牢獄の横には、ハノイタワーという高層ビルが建てられて、趣もへったくれもない。 小雨の中をホテルに戻って、雨が上がったのを見計らって、またプール。今日もだれーな生活。 夕飯は近くのカフェに食べに行く。チキンのレモンリーフ焼きというのを頼んだ。在ハのアメリカ人が、いっぱいたまって、ビールを飲んでいたので、外国人相手のカフェなのだろうけど、かなりおいしかったし安かった。 食べ終わって、ボーイさんに勘定を頼む。51000ドン。50000札1枚と2000札1枚を出して、「いいよ!」というと、ボーイさんはびっくりしたようだった。あれ?みんなチップあげないの?ガイドブックにはチップの習慣があるって、書いてあったのに? 帰ろうとすると、他のボーイさんもみんなで送ってくれる。うーん?!どっかおかしい… あとで気が付いたのだけど、私は50000札1枚と2000札1枚を出したと思っていた。ところが実際に出したのは50000札1枚と20000札1枚だったのだ(つまり70000払った。)!そりゃあ、そんなにチップくれるひと、いないよねえ…どおりでみんなで送ってくれたわけだ。ひとりで大爆笑してしまった。 0の多さにやられた…
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次の日は…昨日よりもひどい雨。なんてこったい! もうやぶれかぶれで、タクシーにのってホーチミン廟へ行く。カッパを着て、雨のなか、ホーチミン氏にご対面しようと、行列に並んだ。雨はやむ気配がない。雷までなり始めて、日本の梅雨末期の集中豪雨みたいになってきた。 でもベトナムのひとはなれたもので、平気で待っている。 ホーチミン廟は豪華そのもの。たくさんの兵隊さんに守られて、中に入っても立ち止まることもできない。せめてもの救いは冷房ががんがんに効いていることか? 夫がモスクワに出張したときに、暇を見つけて、かのレーニンを見てきた(と自慢していた)。でも遠目で見るので、本当に人体なんだか、よくわからなかったと言っていたけど、このホーチミン氏もまったく同じ(実際、ロシアの技術を利用しているとか?!だから年に1回メンテのために、モスクワに送られるらしい(真偽不明)。)。本物の死体というよりは、ロウ人形っぽい感じがする(まあ、時と場合によれば、人間の体は屍蝋になるらしいが…)。しかし死んだあとに、こんなところで、人に見られるようになろうとは、思いもしなかっただろうなあ… このあと、ホーチミンの住んだ家(かなり趣味のいい木造のおうち)を見て、また歩いて、文廟のところまで出た。 美術館に行こうと思ったら、昼休みで、しかたがなく、近くのインテリアのお店に行ってひまをつぶす。 見るだけ!と思ったら、またまた買ってしまった。しかも、信じられないものを…夫が見たら、「なにそれ?!」ということ間違いなし! でかい漆のボール(食器のです!)。後々、自分でも、なんでこんなかさばるものを買ってしまったんだろう?!と自己問答しきり!な代物である。 ともかく、1時に美術館に行く。伝統的な漆の絵がたくさん置かれているのがうれしい。じっくりと見る(どうせ外は雨。)。 1階は改装中だったにもかかわらず、2階、3階、別館と、かなり見ごたえのある美術館だった。適当な大きさの漆の絵もあったけど、まさか売ってくれないよね… 見終わった後、雨の中をひたすら歩いてホテルに帰る。交差点、交差点でバイクタクシーのおっちゃんに声をかけられる。 この日は雨の中を歩き疲れたので、ホテルで夕飯を食べた。雨なので、プールにも行かなかった。 しかし、まったく!な天気である。
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最終日。 朝起きると、曇り。でも今にも降り出しそう。 降り出さないうちにホテルを出る。今日は…買い物!(まだするか?!) 教会のそばのお店に行く。ここは、海外にも支店があるという有名店(?!)。確かに、デザインが洗練されている。ただしお値段もかなり洗練されていた… 衝動的にシャツ・ジャケットとパンツを2本買ってしまった。あと、エプロンと布製の靴バッグ。 今回は本当に買い物に走っている。
この後、ハンザ市場まで行って、バッチャン焼きの焼き物を買う。湯のみ2個と小皿2枚。値切るのが一般的だと、どのガイドブックにも書いてあったけど、最終日なのに、ドンがかなり残っていたので、言い値で買う。といっても1個50円しない。 このあと、一回ホテルに戻って、午後はホテルの近くの歴史博物館へ行く。 恥ずかしい話だけれど、私はベトナムの歴史をよく知らない。だから勉強するつもりで行った。 ところが…肝心の説明がベトナム語だけなのだ。1個1個の、ものの説明は英語、フランス語もあるのに、歴史などの大きな説明のパネルはベトナム語だけ。結局、私の歴史知識の啓蒙には、いまいち役に立たない博物館訪問となってしまった。 この日は最後ということで、ホテルのそばのかなりよさそうなレストランへ行った。でもベトナム料理は、中華料理と同じで、ひとりだとあまり品数が頼めないので困ってしまった。 春巻きともう一皿でおなか一杯になってしまったが、どうにかデザートを押し込んで、途中から始まった生演奏を楽しんで帰ってきた。
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さてさて出発の日である。朝起きると、天気は悪くない。 ぶちぶち…私の日ごろの行いって、そんなに悪いかなあ???! ともかく、荷造りである。なにしろ買い物、したした!という感じで、結局、1個だった荷物が2個になってしまった。しかも、ボールだの、食器だの、かさばる&こわれやすいものを買って、ばかも〜ん!である。 来たときと同じように、タクシーで空港へ。市内からはなぜか12ドル。今度の運ちゃんはめちゃくちゃ恐い。飛ばしすぎ。 チェックインで渡されたのは、手書きのボーディングパス。名前も便名も入っていない。 出国も税関もなんの問題もなく通り過ぎ、あとはひたすら待合室で待つ。 同じゲートからバンコク・エアウェイズの飛行機も搭乗らしい。間違えて、乗りそうになってしまった。 帰りの飛行機でとなりの席に座ったおばさんは、英語がまったくわからなくて困っていた。でも私はベトナム語がわからない。身振り手振りで、ミールの魚と鳥を説明する。端から見ていると、ちょっとおまぬけな風景だったに違いない。 でもこのおばさん、なんとパース(オーストラリア)まで行くのだ。大丈夫かなあ??? 飛行機はほとんど揺れず(こだわる)、定刻でシンガポールについた。でも最終の無料市内ツアーの締め切りに、ぎりぎり間に合わず、しかたがないので、5時間ラウンジで待つ。ラウンジには夕飯?のカレーが出ていた。でもあまり食欲がなかったので、外のレストランで麺を食べた。 ハノイでもらった座席はなんと3人がけの真中。しかたがないので、カウンターで変更してもらう。ついでに、できるだけ前方の席にしてもらった。 5時間の末、やっと搭乗。ラッキーにも3人がけに私だけだった。エコノミースリーパーだぜい! しかしシンガポールからの夜便は殺人的。乗ってから、ミール、3時間、ミール、到着で、ほとんど寝られない。朝到着しても、結局その日一日、眠くてどうにもこうにも…である。 成田はほぼ定刻で、荷物を預けてなかったせいもあって、かなり早く出られた。 ちょうど、池袋行きの成田エクスプレスがあったので、大奮発。これであと1時間半は寝られる。
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さてさて、初めてのベトナム。印象は、とてもゆったりした、かなり楽に旅ができる国だった。町の風景は、私が生まれたころの、うちの田舎にとっても似ていた。 あと、これは私感だけど、いろんなことに対するベトナム人の反応も、日本人に似ているような気がする。 今回はハノイだけだったけれど、ぜひ次回は中部まで足を延ばしてみたいと思う。 帰ってきて、散々、夫に話をしたら、連れて行け!とうるさいので、来年にでももう一回行こうかなと思っている。 最終日程
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