タヌムの岩面画

タヌムはイェーテボリの町からローカル線で約2時間のところにある。まわりは畑と草原がひろがる、典型的なスウェーデンの田舎である。

ここは2500年前の青銅器時代に岩に描かれた絵が遺産になっている。岩の表面に人や動物、さらには狩りの風景、船など、たくさんの岩絵が描かれたものであるが、潅木の林のなかや、道路沿いの小山の上など、かなり広い範囲にわたって発見されている。

タヌムの村から3Kmくらい離れたところに、岩絵の博物館があり、その博物館の向かいの小山にも岩絵がある。

ノルウェーのアルタのものよりも時代が新しいせいか、タヌムの岩絵はちょっとユーモラスな雰囲気さえただよう。ちょっとデフォルメされたような人々が楽しさをかもしだしている。

大きいものは5mくらいもあり、人々の生活を生き生きと描写している。アルタ同様、狩りの様子が多いが、男性と女性のモチーフなどもあり、アルタのものよりも、内容的な多様化が見られる。

行き方:イェーテボリからローカル線でターヌムスヘーデ下車。村のまん中まではバスで5分くらい(列車の到着にあわせて出る)。

絵を見に行くには、村から最初東へ歩き、教会のところを南に折れると、2.5Kmくらいで博物館があり、博物館の向かいに1個所、さらに来た道を進んだところに2個所ほどある。村からの交通の便はないので、徒歩。全部で8Kmくらいは歩くことになるので、そのつもりで…

あと1箇所は、道を折れた教会のところをまっすぐに歩く。こっちもかなり歩く(ので、私は博物館のほうだけにした。)。まあ、次回は迷いもなく、レンタカーにするだろう(笑)。

 

 

岩絵の案内板

岩絵1。人々が武器を振り上げている。

 

 

ビッグマン。これは一番大きくて、5mくらいある。

博物館入り口ののぼり。