ソウルあっちこっち

 

あっちこっち…と言いながら、ソウルには4回しか行ったことがない。しかもそのうち2回は1泊したのみ。それなのに「あっちこっち」を書くのは無謀だ!と言われそう…

にもかかわらず&ともかく、今まで利用したホテル、行ってみてよかったレストランなどなど思いつくままに書いてみたい。

まずはホテル…

初めてソウルに行ったのは確か96年の12月。なにしろ寒かった。死ぬかと思った(おおげさ)。うそのような話だけど、夫はホテルで熱を出して寝込んだ。

このときは、できたばかりのインターコンチネンタル・ソウルに泊まった。自分で予約センターから手配をしたが、何種類かある割引料金のひとつを利用したように記憶している。

部屋はかなり高層階だった。周りのビルから立ち上る湯気を、毎朝「寒そうだなあ」と思いながら見たのをよく覚えている。

部屋はかなり広くとても感じがよかった。韓国の伝統的な内装をうまく取り入れて、落ち着いた雰囲気の部屋だ。窓に障子のような格子戸が入っていて、それがとても美しかった。

すぐ横にデパートもあるし、地下道で地下鉄の駅に直結されているので、どこに行くにも便利だったが、ソウルは思ったよりも広く、中心の明洞まで地下鉄で30分くらいかかったような気がする。

ルームサービスのサムゲタンがおいしかった(なにしろ寒くて、外にご飯を食べに行こうという気にならなかったのでした!)。

 

2回目のソウルは99年の3月。某航空会社のパックツアーだった。春の連休1週間前に突然思い立って、「まさか!いまさら取れないだろうなあ…」と冷やかし半分で旅行会社に電話をしてみたら、なんと!希望通りの日程で取れたのだった。

このときのホテルはヒルトン。駅にも近いし、便利そう!ということで多少のエクストラを払っての利用だった。

ところが、地図上では近く見えたのだが、駅からホテルまでは「え!!!」というような上り坂。毎日青息吐息でホテルに帰るはめに陥ってしまった。タクシーを使えば問題なかったのであろうが、旅行中は歩くのをモットーにしている我が家、結局4日間歩きとおした。行きは楽なんだけどねえ…

このホテル、どうやら団体専用フロアと一般客専用フロアがあるようだ。われわれの泊まったフロアはたぶん団体専用のようで(というのは我々もパックツアーだったので…)、毎晩入れ替わり立ち代り、日本人の団体さんが廊下で大騒ぎだった。

部屋の内装はほとんど覚えていない(つまり、たいしたことがなかったということか…?!)。でもサービスはそんなに悪くはなかったので、安ければまた使うかも?!という感じ。

 

3回目のソウルは2001年の夏。1泊だけだし、一度泊まってみたかった!ということで大奮発のウェスチン・チョースン。UAのホテル半額券利用である(それでも高い!)。

このホテル、なにしろ便利な場所にある。ホテルを出ると、そこはかの明洞、となりにはロッテ・デパートである。

一番安い部屋を予約したのだけど、チェックインのときにエグゼクティヴ・フロアにアップグレードしてくれた(「ただし、ラウンジはつかえません!」と何度も念を押された。そんなに言わなくても使わないって!)。うわさによると、このホテル、アップグレードに関しては、めちゃくちゃ渋いらしい。なんともラッキーなこともあるものだ。

部屋は今流行りのちょっとコンテンポラリー。黄色をうまくアクセントに使った明るい内装だ。アメニティーもかなりいいものを使っている(エグゼクティブ・フロアだから?!)。

敷地内に史跡があったり、設備、立地的には申し分なかったが、どうも従業員さんが高ビーな感じでいまひとつ好きになれなかった。まあ、我が家の守備範囲料金を越えているので、実際問題、そうそう泊まれないのだが…

 

さてさて最後は、2002年3月の世界遺産紀行の最後に1泊。手配のときにあちこち電話して、安い料金を探したが、春の行楽シーズンなのか?!かなり混んでいる上に、どこも高かった。

というわけで、一番それらしい料金を出していたヒルトンをまず予約。週末料金で朝食込みの値段だった。

ところが出発1ヶ月くらい前に、スターウッド・ホテルズがいつものフリー・フライデーというキャンペーンをするとの情報!キャンペーン期間中、すでにスターウッドの予約を3泊持っていたので、あと2泊をどうにかすればよい!(笑)

というわけで、急遽ウェスチン・チョースンを予約(もちろん一番安いレート。それでもヒルトンよりかなり高かった。)。思い切り、敵の思う壺?!である(爆)。

さすがに2回目はアップグレードもなく、予約どおりの部屋だった。普通の部屋はエグゼクティブフロアとはアメニティーも違うし、かなりきっちりと差別化を図っているなあと感じた。

 

19階のSPGフロアーの部屋。

 

 

内装はエグゼクティブフロアーとほとんど同じ。

 

バスルームはちょっと狭い。

 

食べ物

韓国といえば、焼肉である。最初に行ったときに、これを盲信して焼肉を食べに行った。

江南のそこそこ有名焼肉店、三元ガーデン。と言っても、内部はちょっと日本のファミレス風。一通りそれらしいものを注文して食べる。

それまで日本で焼肉!というと、肉ばかり!でどうも健康上よろしくない食べ物というイメージが強かった(なにしろ夫は中性脂肪とコレステロール@健康診断でいつも引っかかるひとなのだ。)。でも韓国の焼肉は?!というと、肉よりも野菜を多く食べるための料理!という感じ。ちょっと焼肉に対しての考え方が変わったのだった。

2回目にソウルに行ったときは、仁寺洞にある焼き肉屋、迎賓ガーデンに行った。ここは伝統的な民家を利用していて、土間がある平屋だった。値段もかなり安かったし、担当のおばさんがかたことの日本語で、「こうやって食べるとおいしいのよ。」などいろいろ説明してくださって、最後には特性ビビンバを作ってくださった。これが本当においしかった。

ところがその後、風のうわさで、この焼肉屋が火事で全焼してしまったと聞く。なんとも、惜しい!あの立派な伝統家屋が焼けてしまったとは…残念のひとことに尽きる。くれぐれもお店の再開を願ってやまない。

 

さてさて、焼肉もいいのだけれど、韓国で一番よく食べるもの!ずばり!韓定食である。小さなお皿にいろんなお惣菜がいっぱい出てくる、とても素朴なごはんだ。

私はどうもこの、小さなお皿にいろいろ!に弱い。毎回飽きることなく、あちこちで韓定食を食べている。

デパートのレストラン・フロアにも、その辺の食堂にもたいてい韓定食はある。かなり安く食べられるし、庶民的な一膳飯屋の雰囲気そのものの韓定食が大好きだ。

 

夏のソウルに欠かせないものは冷麺である。明洞から北にちょっと行ったところにある冷麺屋、南浦麺屋。1杯6000ウォンの冷麺はなんともいえない味で本当においしかった。千切りの梨の甘さと、歯ごたえ絶妙な麺のなんともいえない組み合わせ。病みつきな味である。

 

見所?!

ソウル市内には2個の世界遺産がある(くわしくは「大韓民国の世界遺産」をご覧ください!)。もちろんこれらは見逃せない!特にお勧めは昌徳宮。内部はツアーでしか見られないが、日本語のツアーもたくさん遂行されているので、ぜひぜひ見学してほしい。

景福宮もお勧めだ。ここは横に韓国民族博物館があるので、ぜひあわせて見学してほしい。

変わったことろでは、江南のホテルインターコンチネンタル横の国際会議場にあるキムチ博物館。あまり大きくはないが、なかなかおもしろかったので、好きな方はぜひどうぞ。

仁寺洞は骨董街。道の両側に骨董品やさんやらアートギャラリーやらがずら〜っと並んでいる。買わなくても見ているだけでも本当に楽しい。と言いながら、2回目に行ったときに、版画を一枚、買ってしまった。

アックジョンは最新流行がそろうおっしゃれ〜な街。中心にあるギャラリア・デパートも普通のデパートに比べるとかなりグレードが高い。韓国デザイナーのブランド・ショップがたくさん並んでいる。

この他、明洞の民芸品館東大門市場など、見所、行き所、買い所がたっくさんある。決して飽きない街、ソウルである。