レーロースの鉱山町

レーロースに銅山が発見されたのは17世紀半ばのことである。その後、国王の庇護を受け、鉱山開発の技術者や労働者として、ドイツのザクセンなどから移民を受け入れて発展していった。

現在も、町のすぐ横に、ぼた山が広がり、質素な木造の家が今も並び、そのころの面影を残している(鉱山は1977年に閉山した。)。町のはずれにある旧鉱山施設が博物館になっており、模型を使って、鉱山の仕組みが説明されている。

郊外には、最近まで操業していたオーラフ坑があり、見学用に開放されている。

現在のレーロースの町は、ほのぼのとした田舎町である。保存されている労働者住宅の町並みが独特の雰囲気をかもし出し、「ノルウェーで一番かわいい町」として知られ、夏は観光客でにぎわっている。町のメインストリートにはみやげ物屋やレストランなども多い。

しかし、ここは冬の寒さが半端ではないそうで、今までの最低記録は−55℃だそうだ。そんな寒さの中、鉱山で働いていた移民たちの生活は生半可なものではなかったに違いない。

行き方:オスロからトロンドハイム行きの列車でハーマル乗り換え。

 

 

博物館から町の中心を眺む。教会が美しい。

旧鉱山労働者の住居。保存に力を入れているそうだ。
 

 

ぼた山。町のすぐ横にある。