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今でこそ、「僕、ビジネスクラスじゃなきゃいやだ!」が口癖の夫も、ン十年前はバックパッカーだった。うそ〜!という声があがりそうだけど、本当の話。バックパッカーといっても、やつはリュックサックが嫌いなので、普通のボストンバックを持った安旅行者だったのだが…
夫は、ちょっとお酒でも入って調子よくなると、必ずといっていいほど、ブリンディシから船でギリシャに渡って、ギリシャを旅行したときのことを話し始める。船では甲板で寝たそうで、波しぶきが当たって、夏でも寒かったそうだ。いったい今までにこの話を何回聞かされたやら?!
ともかく、ここでは、夫がかつてバックパッカーだったとき&最近の出張のオフの日に、ひとりで行った世界遺産を紹介しようと思う。
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オリンピアの遺跡(ギリシャ) |
ブリンディシからギリシャに渡って、そこから鉄道で行ったと本人は言っている。でも鉄道は途中までしかないので、その後バスに乗ったはずである。行く途中の海辺の町で途中下車をして、数日間、海で泳いだり、ぼ〜っとして過ごしたらしい。
遺跡はご存知の通り、かのオリンピックの発祥の地である。4年毎のオリンピックの際に聖火が採取される地でもある。
行き方:アテネからはバスのほうが鉄道を利用するよりも早い。でも途中で乗り換えが必要。 |
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ナポリ歴史地区(イタリア) |
夫はローマの歴史おたくである。したがって、イタリアはかなりあちこち旅行したらしい。問題は、自分が行ったところをほとんど覚えていないことなのだが…ナポリも例外ではない。こんな大きな街を忘れるってことがあるのか?!
ナポリは紀元前から2500年にわたって栄えてきた街である。掘れば遺跡という場所なのだ。その存在自体が世界遺産という典型的な街かもしれない。
行き方:ローマから列車で2時間。 |
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ポンペイ、エルコラーノ、トッレ・アヌンツィアータの遺跡(イタリア) |
夫はことあるごとに、ポンペイの話をしたがる。そして必ず、「あ、そうか…○○ちゃん(私の呼び名)は行ってなかったっけ?」と付け加えるのである。これがむっしょーに腹立つ。ちくしょう!絶対に行ってやる!
この遺跡は、ベスヴィオ火山の灰に埋もれていたという街の歴史もおもしろい。そのために保存状態がよく、残されている壁画は、本当に2000年も前のもの?と思うようなものばかりである。ローマ時代の裕福な人々の別荘地だっただけに、豪華な邸宅の遺跡はすばらしいものだ。
行き方:ナポリから鉄道で30分。 |
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モスクワのクレムリンと赤の広場(ロシア共和国) |
毎度の「行きたくない〜!」という捨て台詞を残して、出かけたモスクワ出張。でも、やつも実際に出かければ、名所くらいは見に行くのだ。なんと、地下鉄に乗って行ったというからびっくり。てっきり、ものぐさな夫のこと、タクシーで乗りつけたのかと思った。
夫にどうして行こうと思ったの?と聞いてみると、かのレーニンが見たかったから!だそうだ。でも、ゆっくり見せてくれないし、本物かどうかわからなかったと言っている。
ついでに美術館に行ったら、訪露中の橋本元首相御一行様に遭遇したそうで、「思ったよりもちっこい人だった。」そうだ。
行き方:日本からの直行便は、年々削られている。日系の航空会社は週1便とかになってしまった。夫は泣きながら?!、アエロフロートで行った。 |
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