エンゲルスベリの製鉄所

現在、2つの製鉄所が世界遺産に指定されている。ドイツのフェルクリンゲン製鉄所と、ここエンゲルスベリ製鉄所である。

ここはフェルクリンゲン製鉄所よりもずっと古い時代(16世紀)の製鉄所で、ほとんど水力+人力で作業が行われていた。スウェーデンは良質の鉄鉱石を産するため、約3世紀にわたって活躍した製鉄所である。しかし、19世紀にはいると、設備が時代遅れになり、ついに1919年に閉鎖された。

装備が17〜18世紀のままで保存されているという意味で大変貴重な遺産であろう。今の感覚の製鉄所から考えると、本当にこんなところで製鉄ができたのか?と思うほど、工場らしくなく、牧歌的な雰囲気である。

行き方:ストックホルム駅から列車。ヴステロス乗り換え、エンゲルスベリ下車。列車のつなぎが良くないので、2時間半くらいかかる。駅からは、左の方に歩いて1.5Kmくらい。日曜日のみ14:00にツアーがあった(ただしスウェーデン語。でも、これに参加しないと製鉄所内部が見られない。)。

 

 

溶鉱炉。建物は全部赤く塗られていて、製鉄所とは思えない。

溶鉱炉を横から見たところ。

水力利用のための大きな水車。

倉庫だった建物。他には所長さんの住居も残っている。